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Career Interview

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S.M

自分なりのやり方で、お客様のニーズを満たす。 「空間」の解釈だって、これからはもっと自由だ。

S.Mは、営業部の若手を牽引する存在だ。細やかなコミュニケーションで、社内外のステークホルダーと渡り合いながら、協力業者も含めたチームをまとめて、プロジェクトを推し進める。クライアントが望むなら、特注や造作といった手間のかかる作業もいとわない。

「人と一緒にものづくりをするのが、とにかく好きなんだと思います」と微笑みながら、愚直に。良い空間とそれを生み出す方法を、模索し続ける。

自分なりの工夫をくわえ、空間に最適なご提案を

前職は大手家具メーカーの販売員。店頭に立って、お客様に家具やコーディネートをご提案する仕事でした。自分で壁のペンキを塗るなどのDIYを楽しむような学生だったため、インテリアや内装に関わる仕事ができるのは、とても面白かったです。そのうちに次の一歩を踏み出してみたくなり、ECサイト構築やインターネット販売を学んだうえで、インターオフィスに転職しました。

私がいる営業部の仕事は、さまざまな空間に合うインテリアやワークプレイスを提案し、納める家具のセレクトやカスタマイズなども行いながら、納品までをトータルで進めていくことです。おもに設計事務所と連携し、共有された計画書やイメージパースに合わせて、最適な家具や配置を考えていきます。インターオフィスにはすばらしい家具がたくさん揃っているため、そのまま提案するだけでもお客様への貢献は充分。でも、そのうえ特注やオリジナルの造作にも対応できるのは大きな強みです。

こだわりが強いお客様の案件では、既製品ではどうしても合わないケースがあるため、サイズや素材、デザインをカスタマイズする必要が出てきます。初めのころは特注を担当するのは苦手でしたが、場数を踏ませてもらううちに、だんだん怖がるものではないと思えてきて……いまは、プロジェクトのなかでもとくに自分らしさが出せる部分だと感じられます。

具体的な制作は社内のプロダクトデザイン課に依頼するけれど、「できる・できない」「どうしたらできそうか」を判断するのは、一次窓口である営業の役目。専門的な知識も必要になってくる、やりがいの大きな作業なのです。

多くの人と手を取り合い、ものづくりを間近で体感する

転職してきて強く感じているのは、個人への小売りから法人への提案営業となったために、仕事の規模感ががらりと変わったこと。プロジェクトマネージャー的な動きをする側面も、大きくなったと思います。先日は、ある大手商社の建て替えに伴う新本社プロジェクトに携わりました。2tトラック300台にものぼる量の家具を、サッカーコート2面分といった面積のオフィスに納めていく……当社としても前例がないほどの物量と金額を扱う案件です。クライアントの設計さんは建て替えの数年前からコンサルティングに入っていて、具体的にどんな家具をどう入れていくかという段階で、当社に相談の声がかかりました。

 

社内のデザイナーが検討したプランに基づき、コストやスケジュールを整えて、配送・納品に関わる業者や倉庫を手配していくのが私の仕事。社内外にさまざまなステークホルダーがいるため、いままで以上に丁寧なコミュニケーションが求められました。スムーズに進めるポイントは、テキストのやりとりだけで済ませず、電話や対面でもきちんと話すこと。同じ内容の伝達でも、声のニュアンスや間の取り方で「このプランだと本当は難しいのかも」「じつはこういう要望がありそうだ」といった背景を汲み取れることが少なくありません。

こうして関係者の要望を踏まえつつ、お客様の望むものをつくっていくのは、本当に面白いですね。それぞれの得意を持ち寄って完成まで歩んでいく時間や、すばらしい空間が間近で作り上げられていく迫力に、心が大きく動かされます。しかも、全国各地に自分が携わった空間が増えていくのも醍醐味。忙しいときは大変だけれど、完成した瞬間に、そのつらさは忘れます。

あるオフィス案件の打ち上げでは、協力業者の労をねぎらうために、クライアントがチームTシャツを作ってプレゼントしてくれました。記念品をつくるほど信頼してもらい、満足いただけたのかと思うと、本当にうれしかったですね。

どんな営業をするかは、自分次第

インターオフィスには、さまざまなタイプの営業がいるのも特長です。僕のようにプロジェクトの全体に関わりたいタイプもいれば、家具の販売に特化していて、特注は別のプロフェッショナルに任せるタイプの人もいます。やり方に明確な線引きはなく、個人の裁量に任されているのが面白いところです。つまり、やり方は無限大。ただ、その大前提にあるのは「どうしたら良いものがつくれるか」を追求する姿勢です。社内には設計やプロダクトデザイン、プロジェクトマネジメント、工事・内装といった部署もあるため、必要なときには専門家の意見を聞きながら、クライアントの意図するものを具現化していけます。

そんなインターオフィスが次のステージに進むためにはきっと、さまざまな案件での成果を、広く伝えていくことが必要です。良い空間を生み出せば、それが世の中に知られ、新しいご依頼を呼び、また良いものづくりにつながっていくはず。クライアントワークを極めていくだけでなく、インターオフィスから発信するものづくりがあってもいいですよね。たとえば飲食店やホテルなど、作り上げた空間を運営していくプロジェクトにも興味があります。「空間」というものをどんどん拡大解釈して、できることを広げていきたい。その先で、多くのお客様に喜んでもらえたらと思います。