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Career Interview

Interior Designer
I.K

よりよい空間の、バランスを探す。 挑戦するから、自分らしさが研ぎ澄まされていく。

インターオフィスの空間事業の屋台骨は、デザイナーだ。お客様の理想を具現化するため、具体的な空間の作り方から家具のセレクト、ときには特注品のデザインまで担う。

一級建築士免許や現場での職人経験を持ち、さまざまな角度からよい空間づくりを追求するI.K。インターオフィスの仕事にはいつも「いま、挑戦しているな」と感じられる瞬間があるのだと、笑う。

デザインの最前線で、よい空間を追求したい

大学では建築意匠設計を専攻し、大学院まで進みました。授業で空間の模型をつくったり、古民家を改修して地域のコミュニティスペースをつくったりしているうちに、手を動かしてモノづくりをする面白さにのめりこんでいったんです。

いずれ設計やデザインの仕事がしたいと考えていましたが、卒業後は経験を積むため、まず職人になりました。建設現場で資材を運んだり、トンカチを打ったりする現場仕事です。次に、地元の大阪で内装デザイン事務所に入って、商業施設や路面店のインテリアデザインを担当。5年ほど働き、そろそろ東京に出ようと決めたのが30歳のころのことでした。デザインの仕事の大動脈は、東京にある。デザインを続けていくなら、つねに新しい技術や発想が求められる環境で、これまでとは違う規模の仕事に挑戦したいと思いました。

転職先にインターオフィスを選んだのは、家具の販売から空間設計、ショールーム運営など、デザインに関する多様な仕事があったからです。
デザイナー出身の社長が100名以上の社員を束ねているのも面白いですよね。Webサイトの実績を見ても、クライアントと向き合いながらしっかりコミュニケーションを取り、時間と労力をかけて丁寧につくっている姿勢がうかがえました。
ここでなら関わるメンバーとお互いにリスペクトしあい、デザインや機能性、コストなど、さまざまな要素のバランスをうまく取って、これまで以上によいものづくりに打ち込める気がしたんです。

「いま、チャレンジしている」と、つねに思える環境

空間デザイナーの仕事は、ヒアリングを経て大づかみのプランを提案するところから始まります。
オフィスであれば「100席の執務スペースが必要」「会議室は6名×3室」「社内でゆっくり過ごせるカフェエリアがほしい」といったオーダーを聞いて、いくつかのレイアウトパターンを作成するんです。同時に、全体のコンセプト設計を考えます。お客様と話しながら、デザインやコンセプトなどの適切なバランスを探っていくのが大切な仕事です。

コンセプトがスタンダードだったとしても、家具の選び方や色のコーディネートなど、斬新な発想が求められる場面は少なくありません。インターオフィスは商品ラインナップが豊かなので、そういうときの引き出しが多いのもありがたいところです。一流の家具が入るだけで、空間はぐっと表情を変えます。家具に頼りすぎるのは違うけれど、よい家具があるからこそ引き立つデザインやコーディネートの妙を探っていくのは、とても面白いですね。もちろん、思いきり尖ったデザインを求められる案件もあります。でも、案件ごとにさまざまな角度からの要望を求められる、いまのバランスが心地よい気がします。

インターオフィスに入社してから「いま、チャレンジしているな」と思う瞬間が増えました。前職とは異なる業態のインテリアデザインに関わったり、扱うクライアントの業種が幅広かったりするのも挑戦の一つです。かつ、いろんなやり方やアイテム、アイディアを取り入れられる環境だから、「今回はこのディテールを試してみよう」「いままで使ったことのない仕上げでいこう」など、プロジェクトごとにいつも何かしらの新しい試みができる。意図したイメージどおりにさまざまな選択のピースがハマったときは、本当に快感です。スキルや経験でできる効率化を図りつつ、それで生まれた余白をチャレンジに当てて、つねに前に進み続けたいと考えています。

自由なスタイルで闘えるから、自分らしさが磨かれていく

デザインを進めていく方法は人によってさまざまだと思いますが、特注の什器やカウンターなどをデザインするとき、僕はなるべく手で絵を描きます。全体のかたちや素材の質感、細かい収まりなど、自分の頭の中を一度アナログスケッチすることで、全体像を見い出していく感覚があるのかもしれません。自分の引いた線だからこそ手癖が出て、デザインの個性にもつながるように感じます。

あるときは、できあがった空間を見た同僚に「Kくんっぽいね」と言われました。こういう家具ならこういう素材やディテールにする、といった一般的な解はあるけれど、基本を押さえたうえでカスタマイズされているところは、デザイナーの「らしさ」がにじみ出る部分。その小さなこだわりが積み重なって、ひとつの空間が完成するんです。
「自分らしさ」というものをつねに味わえるのは、デザイナーの醍醐味ですね。そういう主観的なアイディアに論理的だったり、必要条件的な裏付けが紐づいて、間違いなくお客様のニーズを叶えられると確信できた瞬間にも、大きなやりがいを感じます。

これから身につけていきたいのは、自分たちが良いと考えるものやこと、考え方そのものをかみ砕いて、きちんと相手に伝えていくスキルです。代表の寺田とプレゼンに行ったとき、寺田が空間や家具を丁寧に語る姿を見て、伝えることの楽しさを垣間見る場面がありました。ただ、それは寺田のスタイルだとも思うので、僕は僕らしい伝え方を模索していきたい。周りの良さをどん欲に吸収しながら自分のスタイルを確立していきたい方にとっては、個々を尊重し合うインターオフィスの空気がとても合うと思います。