Name

LIBERA GROUP Co.,Ltd.

Category
Office
Year
Tag
#Le Klint #2025 #Herman Miller #Fritz Hansen #Made-to-order #IDS #Vitra

LIBERA GROUP 東京事務所は、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の明文化を機に事務所の改修を行い、企業らしさを空間で伝える──“誠実さ”と“おもてなし”の心が息づくオフィスが誕生しました。
広島・呉に本社を構えるLIBERA GROUPは、東京事務所のリニューアルプロジェクトを行いました。企業の成長にあわせて明文化されたMVVを、空間においても具現化することが求められました。単なる働く場としてではなく、「企業としての姿勢を体現する場所」、そして「来訪者に信頼と共感を与える顔」として、オフィスの在り方そのものを見直す取り組みとなりました。
計画地は霞が関ビルの高層階に位置しています。都心を一望できる眺望と落ち着いた環境を活かしながら、空間には“迎え入れの設え”と“働く人への配慮”が丁寧に織り込まれています。
来客エリアや会議室では、オーク材を中心とした木質の素材構成が空間全体に温もりを与え、企業の誠実な姿勢を穏やかに伝える設計としています。壁面にはファブリックや間接照明を取り入れ、緊張感を和らげながらも整然としたプロフェッショナリズムを感じさせています。役員会議室には都心のパノラマを背景にベンチシートや植栽を設け、柔らかい余白を演出しました。空間全体が“もてなしの延長線上”にあるような設計が意図されています。
一方で、執務エリアは明るめのニュートラルトーンをベースに構成し、視覚的なノイズを排除しています。直線的なペンダント照明のリズムが空間に秩序をもたらし、集中と快適性のバランスを整えています。天井の構造や設備を活かしながら、視線と動線に無理のない広がりを持たせ、実際の業務における“動き”を自然に導くゾーニングとしています。中央に設けられたBARカウンター型のパントリーは、素材や色味を他のエリアよりややトーンダウンさせ、意図的に空間の“重心”をつくる役割を担っています。濃色の木と控えめな照明により、落ち着きのあるセミパブリックな場が形成され、スタッフ同士のカジュアルな対話や一息つく時間を支える「内向きのホスピタリティ」が醸成されています。
本プロジェクトを通じて、LIBERA GROUPが大切にする「誠実さ」「信頼」「柔軟性」が空間の随所に滲み出す設計を目指しました。働く人にとって心地よく、訪れる人にとって印象深い──企業の思想と空間のあり方が一致した、新しいブランド・オフィスが完成しました。

Project Member

PM・設計 インターオフィス

施工 三井デザインテック

コーポレートブランディング Dynamite Brothers Syndicate

Partners

撮影 Masaaki Inoue

Spec

東京都千代田区

Products Used In This Project

  • Vitra AC5
  • Vitra ID trim
  • Vitra Allstar
  • Fritz Hansen Oxford
  • Muuto Fiber Counter Stool
  • Vitra Medamorph
  • Herman Miller Byne
  • Le klint Lamella1